


噴火がもたらす影響-2

火山灰が0.1mm程度積もると、車のフロントガラスに付着して視界不良の原因になります。1mm程度になると道路のセンターラインなどが見えなくなるおそれがあり、火山灰を舞い上げて後続車の視界不良を引き起こします。道路に1cm以上積もると非常に滑りやすくなり、見通しが10m程度になると車での通行は危険です。
■火山灰は窓ガラスや車体を傷つける
降灰で見通しが悪いときは、昼間でもヘッドライトを点けて徐行します。
火山灰には硬く尖ったガラス物質が含まれています。フロントガラスに積もった火山灰が少ない場合は乾いたタオルなどで軽く払いますが、多い場合は大量の流水で根気よく落としましょう。
ブラシで擦ったりワイパーを作動させたりすると、ガラスや車体を傷つけます。
走行中、火山灰によってフロントガラスが汚れて前方が見えにくくなった時は、ハザードランプを点灯し路肩に止まり、車外に出て乾いたタオルなどで払い落としましょう。


火山灰は火山岩が粉々になった酸性の微細粒子で、ギザギザに尖った細かいガラス物質や結晶鉱物などを含み、人体に悪い影響を及ぼします。
●呼吸器系:鼻水、のどの痛み、咳、たん、ぜえぜえとした呼吸などを
引き起こします。火山灰が人体に入り込むと、鼻孔、気管、肺などを
傷つけます。
対策は不要な外出を避けることです。外出する際は必ず防塵マスクや
不織布マスクを着用します。帰宅したら、うがい、手洗い、洗顔、洗
髪をします。
●目:火山灰が目に入ると、目の痛み、充血、角膜剥離、結膜炎を引き
起します。降灰時にはゴーグルを着用します。コンタクトレンズを使
用している人は、眼鏡に切り替えます。火山灰で眼鏡が汚れた時は、
水で洗い流しましょう。
●皮膚:火山灰が皮膚に触れると、皮膚の痛みや腫れなどの炎症を起こ
す人もいます。夏でも長袖、長ズボンを着用します。ウインドブレー
カーのような、火山灰が付着しにくい素材の衣服が良いでしょう。頭
皮保護のため、帽子をかぶりましょう。
